留意と注意の違い・意味や使い方を説明!

留意と注意の違い・意味や使い方を説明!

 

意味や音が似ていてるせいか使い方を迷ってしまう言葉に、「留意」と「注意」というものがあります。

 

 

後者は日常でも使うため、あまり悩むことなく使うことができるのですが…

 

前者に関しては親しい間柄の人に使うような機会はなく、ビジネスシーンや文書などといった場面くらいしか思いつきません。

 

 

実はどんな意味なのか、はっきりとは知らない人もいるのではないでしょうか?

 

 

この記事では、あらためてそれぞれの言葉の意味を確認し…

 

どのような状況や場面に合わせて使うのが正しいのか、説明しています。

 

 

もし使い方に悩んだ場合、参考にしてみてはいかがでしょうか?

 

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「留意」と「注意」。意味の違いは?使い方を説明!

 

「留意」と「注意」は基本的に、気をつけることを意味しますが、この2つには使う場面やニュアンス、気をつける程度などに違いがあります。

 

 

「留意」とは心に留めること・気を付けることをいい、「注意」とは、気をつけること・気を配ること、用心・警戒することをいいます。

 

 

前者のほうは、気に留めておく・頭の片隅において覚えておくといったニュアンスで使われます。

 

気をつける度合いが弱いものであり、気を付ける対象の物事が抽象的な時に使われたり、時間に継続性のある物事に対して使われたりするものであるが…

 

 

後者のほうは気持ちを注ぐこと・気持ちを向けることといったニュアンスで使われます。

 

 

気をつける度合いが強く、危険性を強く背景に持っており、対象の物事に対して神経を集中させて事にあたる時に使われたり、瞬間的な物事や具体的な物事に対して使われたりするものといえます。

 

 

「留意」は危険性を伴う場面において使うには表現として弱すぎるため、そういった警戒の必要がある場面を背景に持つ場合には適しません。

 

万が一そのような場面において使い方を間違って使用した際は、対象者の心構えの度合いが違うため対象者に危険や被害が起こる場合が想定されます。

 

 

例えばこどもの飛び出しや川の氾濫、夜間の一人歩きや車のスリップなどに気を付けさせる看板等を設置する際には「留意」では弱すぎます。

 

あくまでも心に留めておきましょう、といった意味合いであり、この単語を使った例文としては、「服装に〜する」、「健康に〜する」、「〜事項」などが挙げられます。

 

 

このように気を付けることには変わりはないのですが、それを怠ったことで今すぐ危険が降りかかる・危険を及ぼすといったものではありません。

 

気を付けるに越したことはないといったものです。

 

 

このように、気を付けさせる看板等を設置させる際には「注意」の単語を使い、危険性を強調して警戒させて危険を回避させる必要があります。

 

 

実際に、「注意」の方が広い範囲で使うことができます。

 

 

しかし手紙などの文末に相手の健康を気遣う文面を入れる際には「留意」のほうが適切であるともいえ、「御〜下さいますよう心からお祈り申し上げます」などとして柔らかさを出す事ができます。

 

 

それぞれの持つ特徴や意味合い・ニュアンス等をしっかりと理解して使い分ける必要があり、またこの2つと似たような意味合いを持つ言葉として「用心」も挙げられます。

 

 

これは、心を用いること・困ったことにならないように気を付けること・万が一に備えること・警戒などをいい、「あらかじめ」といったニュアンスが含まれるのがポイントとなります。

 

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