定性的とは・定量的とは?意味の違いや使い方を説明!
主にビジネスの場面で説明を求められた時に使われる機会の多い、「定性的」「定量的」という言葉。
「定性的に報告を」「定量的に示して」など…
自分や他の誰かが聞かれ、意味がわからずドキッとしてしまったことがあるかも知れません。
当記事では、それぞれ2つの言葉の意味を例文と共にご紹介しています。
定性的とは、定量的とは一体何なのか?
使い方を知りたくなった方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
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定性的とは・定量的とは何を指す?意味の違いや使い方を説明!
定性的とは対象の質の部分に注目した見方となり、反対に定量的とは対象の量的な部分に注目した見方となります。
よくある、ビジネスの場面であるものや事例を定性的に報告することを求められたら、ひとまず数字的なものを脇に置いて対象の性質を報告することを求められています。
下に例を挙げます。
「Aのイベントについて報告して欲しい。定性的なもので構わないから口頭で今お願いしたい」
「良好な反応を頂いています。プログラムも好評で、来ている客層は子持ちの主婦がメインでした。遠方から来ている方も多く、次回も多くの来場者が見込めます」
上の会話の「好評、子持ちの主婦中心、遠方から来ている」などのキーワードが質的な部分にあたります。
次に同じ報告を定量的な表現にすると以下のようになります。
「参加者の72%が5段階中1番上の『大変良かった』と答えており、半数の参加者は30〜39歳の子持ちの主婦でした。最寄駅から1時間以上かかる所から来ている方は40%を超えており、全体の80%が次回のイベントも参加したいと答えています」
上記のような形が定量的な報告になります。
この後に、実際の現場ではターゲットの選定や、それに応じたサービスの投下の決定、スケジュールの調整などが行われます。
ビジネスの場面では概ね、上のような形で使用されます。
言葉の正しい意味や解釈よりも語感の良さで使われている側面もあり、かみ砕いた表現で両者の違いを述べるとすれば、報告者の主観から見た光景が定性的で具体的な数字や数字に落とし込んだ客観的なものが定量的と言えます。
元は社会調査や科学の場面で使われている言葉で、社会調査を学ぶときにも、その言葉の分かりやすさから便宜的に使われている面があります。
本来は両者ともに簡単に切り離せる概念ではなく、横断的に使用されます。
複雑な社会現象をデータとして表現するためには質的な側面、カテゴリーを操作する必要が出ますし、そのカテゴリーや概念を基に取られた量的なデータから分かったことをまとめるとともに、再調査を実施することもあります。
逆に量的なデータから、不明な点、分からない点を明らかにすることを目的として質的な調査、例えばインタビューなどを実施することもあります。
そのため、定性的なデータ定量的なデータに上下はありません。
明らかにしたいことや、会社であれば目標達成のためにどちらのデータを重要視し、方針を決めるかという問題になります。
商品を開発するためには質的なデータがなければ細部を詰められないこともありますし、逆に満足度を図るために簡易的な量的調査を行う必要もあります。
いずれも目的に則り行うものとなります。
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