カフカ/変身の読書感想文・あらすじのネタバレ

カフカ/変身の読書感想文・あらすじのネタバレ

カフカ/変身の読書感想文・あらすじのネタバレ

「変身」は、フランツ・カフカが執筆したベストセラー小説です。

 

1915年に発表されて以降、長い間読まれ続けている作品となっています。

 

 

「新潮文庫の100冊」の中に含まれる機会が多く、夏休みの宿題の定番である読書感想文のテーマとして選ばれることも多いとか。

 

 

この記事には、小説のあらすじと読書感想文が掲載されています。

 

今後読もうと思っている人は、ネタバレの可能性が出てきますので注意してください。

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フランツ・カフカの小説「変身」のあらすじを紹介・ネタバレには注意

 

フランツ・カフカが執筆したベストセラー小説が、「変身」です。

 

 

物語自体は比較的短く本が薄いことで知られていますが、どのような内容なのでしょうか?

 

ネタバレ自体が嫌な人だったりこれから読もうと思っていた人は、以下の文章を読むのはやめておいたほうがいいかも知れません。

 

 

カフカの小説「変身」のあらすじです。

 

 

主人公・サムザは、父親の借金返済と妹の学費を稼ぐために身を粉にして働いています。

 

しかしある日、自室のベッドで目を覚ました彼の体は巨大な虫になってしまっていたのです。

 

 

どうにか部屋から這い出た彼は、驚く家族たちに状況を説明しようとします。

 

しかし人の言葉を使うことはできないため家族は気味悪がり、父親にステッキを振るわれてしまいます。

 

 

それがもとで傷を負った彼は、以降、自室へとひきこもるようになります。

 

妹だけは、虫になったサムザに対して食事を提供したり、部屋を掃除したりと親身に接してくれます。

 

 

しかし虫になったサムザの食嗜好は、人間の頃とはすっかり変わってしまっており…

 

腐った野菜やチーズなどを好むようになっていました。

 

 

そして妹も、そのことに気味悪さを感じるようになり徐々ににサムザを放置するようになります。

 

さらに虫になったサムザには家具など必要ない、と妹は考えるようになり…

 

母親と一緒に、サムザの部屋の家具を片付けてしまいます。

 

 

人間であった頃の証明が無くなるようで、サムザは酷く悲しみます。

 

 

そしてその折、父親によって林檎を投げつけられ…

 

それは、サムザの体へとめり込んだまま腐敗していきます。

 

その傷に、サムザは苦しみます。

 

 

ところで家族は、サムザの部屋とは別の部屋を紳士たちに貸していました。

 

その紳士たちは、妹のバイオリンの演奏を聴きたいと言い、妹はそれに従います。

 

 

しかし紳士たちは、すぐにその演奏に空き始め…

 

サムザは妹に自分の部屋で演奏して欲しい旨を伝えるため、自室から這い出してしまいます。

 

 

サムザの存在を知った紳士たちは、間借り契約を破棄し、更には慰謝料まで請求します。

 

 

そのことに妹は、「こんな変な生き物はもう兄ではない、だから縁を切らなくては」と両親に告げます。

 

両親も、泣く泣くそれを受け入れます。

 

 

どうにか自室へと戻ったサムザは、部屋の錠が下されたのを理解します。

 

林檎の傷がもとで既に事切れかかっていた彼は、家族のことを思いながら虫の姿のまま亡くなっていくのでした。

 

 

カフカの小説「変身」の読書感想文

 

フランツ・カフカの短編小説「変身」の感想として、まず頭のなかに浮かぶことは、作者であるフランツ・カフカはこの小説を、一種の悲劇のようにも、また喜劇のようにも書いた、ということです。

 

 

一読しただけでは、変身する主人公ザムザの外見的変化や内面的な変化を正しく想像することはむずかしいです。

 

なぜなら、それはあくまでも表面的なことに過ぎず、フランツ・カフカの真意を読み解くためには、1度ならず2度、3度と再読しなければならないわけですが、実際に「変身」を字面にしたがって読み進めていくだけでは、この小説の意味を理解することはできないという壁にぶちあたることになります。

 

 

フランツ・カフカの「変身」は、主人公が自らの身体を賭けた、世界の外側へ向かうための試みのようにも読むことができますし、現実世界からの敗北と読むこともできます。

 

その象徴的な場面として、父親からりんごを何度もぶつけられるシーンは、変身したザムザを現実世界から追い出そうとする父親にたいする敗北のようにも読み取れるわけですが、自分の部屋で変身した姿のままフェイドアウトすることになる主人公は、ある意味ではこの現実世界から抜け出すことができたわけで、つまりは変身した甲斐があったと言えるのではないでしょうか。

 

 

フランツ・カフカはこの作品において、主人公を最初から人間として登場させなかったわけですが、そのような点からも、フランツ・カフカの世界を見る視点、人間社会のやりきれなさ、家族という集団の虚偽性をあらわしているという感想を持ちます。

 

しかし、この作品には、ところどころにユーモアのようなものも散らばっていることは確かであり、そのような部分が喜劇だという感想を持つ理由になるのです。

 

 

フランツ・カフカの「変身」を読んで考えることがあるとすれば、いわゆる虫になるということは、なんという自由を内包したものであるのか、そしてそのような自由は、なんと現実世界とは相容れないものなのかという感想を抱くのです。

 

 

以上、フランツ・カフカが執筆した小説「変身」の読書感想文とあらすじでした。

 

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