カラフル/小説の読書感想文・あらすじをネタバレ!

カラフル/小説の読書感想文・あらすじをネタバレ!

カラフル/小説の読書感想文・あらすじをネタバレ!

 

森絵都さんが執筆された小説「カラフル」は、1998年に刊行された作品です。

 

 

2000年には実写映画化され、元KAT-TUNの田中聖さんが主人公・小林真を演じていました。

 

また2010年にはアニメ映画化もされ、宮アあおいさん・麻生久美子さん・ 高橋克実さんなどが出演しています。

 

 

これらの原作となった小説「カラフル」は、一体どういったストーリーなのでしょうか?

 

 

以下には小説の読書感想文とあらすじが明記されています。

 

ネタバレになってしまいますので、まだ内容を知りたくない場合は注意してお読みください。

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森絵都の小説「カラフル」のあらすじがこちら。ネタバレには注意!

 

この先の部分には、森絵都さんの小説「カラフル」のあらすじや読書感想文が書いてあります。

 

ネタバレして欲しくない場合は、読まないほうが無難と言えます。

 

 

小説「カラフル」は、直木賞作家森絵都さんの代表作で、第46回産経児童出版文化賞を受賞しました。

 

 

しんだはずの主人公の魂「ぼく」が、天上界と下界の狭間で天使に呼び止められるところから物語が始まります。

 

 

「ぼく」は前世で大きなあやまちを犯した魂であり、本来ならば二度と生まれ変われないが抽選で当たり再挑戦のチャンスを得たのです。

 

天使の名はプラプラ、「ぼく」のガイドとして付きまといます。

 

 

「ぼく」は3日前に薬で自決をはかった男子中学生「小林真」として生活していくことになったのですが、様々な困難が待ち受けていました。

 

 

最初は明るい父と優しい母、入院中に毎日お見舞いに来てくれた兄というごく平凡な幸せな家庭に思えたのですが、ある日プラプラから真がしぬ前の出来事を聞かされ絶望します。

 

 

自分さえよければという利己的な父親、最近まで不倫をしていた母親、いじわるな兄。

 

その上真の初恋の相手は。中年男と援助交際をしていたのです。

 

 

背が低く、顔も不細工で口数も少なく、学校ではいじめられており、友達もいなかった真ですが…

 

唯一没頭できたのは、絵を描くことでした。

 

 

「ぼく」は真の描きかけの絵を完成させるために、放課後美術室に通うようになりました。

 

色のない世界を淡々と生きていた「ぼく」ですが、次第に周囲に感情をみせるようになっていきます。

 

 

学校にも慣れ、初めての友達もできました。

 

成績が悪く私学の単願を志望していたのですが、その友達の影響で公立高校受験を目指すようになり目標もできました。

 

 

そして勉強ばかりしていたある日、父親から川釣りに誘われ「ぼく」は絵を描くためにとついて行きました。

 

そこでの父との話により、自分が家族について大変な思い違いをしていたことに気づかされたのです。

 

 

真が小学生の頃お人よしの父は上司に騙されて一度失業していたこと。

 

失業中の父をパートをして支えた母のこと。

 

真の高校進学の資金のために医学部受験をあきらめ、奨学金をもらう試験を受けるため浪人するといった兄のこと。

 

 

真の事を心から大切に思ってくれている父の言葉が「ぼく」の心を動かしました。

 

そして今まで色のなかった世界が、急激にカラフルに色づいてきたのです。

 

 

家族の真への愛を知れば知るほど、「ぼく」は真として生きていることへの罪悪感を感じるようになります。

 

そしてプラプラに真をこの体に返してあげてほしいとお願いしたのですが、実は真は「ぼく」自身だったのです。

 

 

これが、「カラフル」のあらすじです。

 

黒やグレーだと思っていたことが深く知れば鮮やかな色であるような、自分の何気ない生活の中にある幸せ探しをしたくなるような気持になれる小説です。

 

 

森絵都の小説「カラフル」の読書感想文

 

 

森絵都の小説「カラフル」を読んでまず1番印象に残ったのは、全ての謎が解けた後のラストシーンでプラプラが真に伝えたメッセージです。

 

 

「ホームステイだと思えば良いのです。」

 

全ての記憶を取り戻し、自決するほど嫌だった日常を再び生きていかなければならない真に対して発されたこのセリフ。

 

 

これは、この本を読んだ時に真と同じように灰色のような毎日にどうしようもない閉塞感を感じ、まだ見ぬ未来をただただ恐れて嘆いていた私の心をふっと軽くしてくれました。

 

 

この世界はあまりにもカラフルだから、私たちは日々のめまぐるしい生活のなかで汚れた色ばかり目にするようになってしまうこともあります。

 

でもほんの少し見方を変えてみれば、そこには今まで全く知らなかったキレイな色が輝いているのかも知れない。

 

 

目に見えるせまいせまい世界のなかでウジウジ悩んでいた自分がバカらしく思えてきたのを、今でも覚えています。

 

 

また、早乙女くんと真の友情にも心を動かされました。

 

外から見れば本当に冴えない中学生の二人組なのだけれど、そんな冴えない早乙女くんの存在が真にとっては世界を変える程の支えであり…

 

早乙女くんの世界にとっても、真の存在はすごく大きかったのです。

 

 

ホームステイのつもりで何となく生きている真の存在が、早乙女くんの世界のなかでは幸福であり、唯一無二のものであった。

 

それが分かった時に中学時代の友人のことを思い出し、どうしようもなく懐かしくって少し切なくなりました。

 

 

もしかしたら私がそうであったように、あの子のなかでも存在は何かを支えるものであったのかも知れない。

 

そんなことを思いながら、真と早乙女くんを見ていました。

 

 

タイトルの「カラフル」が示すとおり、この世界は色にあふれた眩しいところです。

 

様々な色が混ざり合うから、汚い色もいっぱいで簡単には生きていけません。

 

 

でも、自分の色が誰かの色と合わさってキレイな色を作ることだってあるのだ、そんな希望を抱かせてくれる本でした。

 

 

以上、森絵都さんが書いた小説「カラフル」のあらすじと読書感想文を掲載しました。

 

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