ハイテンションボルトとは?強度と締め付け方法
ハイテンションボルトとは、一般のボルトよりも強度のあることから、建設現場で使用されることの多いボルトです。
どういった特徴を持ち、どんな締め付け方がされているものなのでしょうか?
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ハイテンションボルトとは?気になる強度と締め付け方
ビルなどの建物を建設する際は、さまざまな道具・材料を使用します。
当然のことながら、どのような建物を建設するかによって、使用する道具・材料は変わってくるのです。
一般の家庭で日曜大工などの作業をする場合でも、さまざまな形状のボルトを使用します。
ですが建設現場においては、一般的なボルトとは異なるタイプのボルトが必要になります。
その1つが、「ハイテンションボルト」と呼ばれるボルトです。
ハイテンションという名称の由来は、強度が高められているところにあります。
直訳すれば、「高力ボルト」ということです。
また、建設現場などにおいては、ハイテンと略されて呼ばれることもあります。
ハイテンションボルトの特徴は、強度が高められていることだけではありません。
ボルトは締め付けて使用するわけですが、均一に締め付けることができるという魅力もあるのです。
さまざまなタイプのボルトが使用されていますが、近年の建設現場ではハイテンションボルトが使用されるのが一般的だといえます。
また、ハイテンションという名称のボルトがあるわけではなく、いくつかの種類があることに注意が必要です。
たとえば、「高力六角ボルト」「トルシア形超高力ボルト」などがあります。
高力ボルトというのが一般的な名称として用いられていますが、ボルトだけではなくナットや平座金がセットになっているのが普通です。
強度や締め付けの面で優れた性能を持っているボルトですが、その性能が最大限に発揮されるためには適切な施工が行われている必要があります。
きちんとJIS規格に従っているかどうか?などが重要です。
建設現場などでボルトを使用する場合、その個数が1個ということはなく、複数のボルトを同時に使用しています。
ボルトを締め付けるときには、全てのボルトを一気に締め付けるのが効率的だと思われがちですが、実際には一気に締め付けるわけではありません。
全てを一気に締め付けようとすると、最初に締め付けたボルトと最後の方で締め付けたボルトの間に差ができてしまいます。
具体的には、最初に締め付けたボルトが緩みやすいのです。
そのため、ハイテンションボルトを締め付けるときは、2度に分けて締め付けていきます。
ハイテンションボルトを使用する際は、さまざまな点に注意しなければなりません。
もっとも重要なのは、生のまま使用すること。
すなわち、熱処理やメッキ処理を施さないようにすることです。
手を加えてしまうと、本来の性能が発揮できなくなります。
また、ボルトが腐食しないように注意することも大切です。
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