ヒメアノールの意味
「ヒメアノール(ヒメアノ〜ル)」が、2016年5月28日に公開されることになりました。
この作品は古田実さんが連載していた漫画が原作となっています。
ところで…
この作品のタイトルとなっている「ヒメアノール」という単語。
初めて目にした人もいると思いますが…
一体どういう意味なのでしょうか?
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古田実の原作漫画が実写映画化!「ヒメアノール(ヒメアノ〜ル)」とは?
漫画「ヒメアノール」は、2009年から2010年にかけて週刊ヤングマガジンで連載されていた作品です。
作者は、「行け!稲中卓球部」や「ヒミズ」で有名な古田実さんです。
すでに完結している漫画で、単行本は全部で6巻出ています。
古田実さんの漫画はギャグがいきいきと描かれていて面白い「行け!稲中卓球部」が長い間有名でしたが…
その後連載された「ヒミズ」でのサスペンスホラー漫画を読んで、彼の作風に対する印象が変わった読者も多かったことでしょう。
人間のかなり深いところを追求していった「ヒミズ」でしたが、そんな古田実先生の真骨頂といえる漫画がこの「ヒメアノ〜ル」ではないでしょうか?
この物語の主人公は岡田進という、世間に対して不満を持つ気の弱いパートタイマーの青年です。
いわゆる現代のどこにでもいる青年なのですが、この岡田進が同僚の安藤と仲良くなるところからスタートしています。
その出会いをきっかけにして、主人公の後の恋人となるカフェ店員の美人、ヒロイン阿部ユカとのラブストーリーがギャグ要素を交えて進んでいきます。
ところが読み進めていくうちに、主人公岡田進の生活とは別の人物の生活の描写が入るようになります。
阿部ユカを付けねらう、森田正一という青年です。
彼は岡田進の元同級生であり、高校時代にひどいイジメを受けていたという過去を持っています。
平凡なラブストーリーと残虐な描写が、同じ世界の表と裏のように交互に描かれていきます。
恐ろしいのは岡田が小さな幸せを噛み締めている、そのすぐそばで、森田の狂気が潜んでいるその異常なまでの空気感です。
森田が犯行を行っている描写は恐ろしく、森田はまるで息をするかのように残虐な行為を繰り返します。
原作漫画のこの展開が、実写ではどこまで表現されるのかが注目されています。
実写映画版でも、かなり過激な表現がされていることが予想されます。
現在公開日がすぐそこまで近づいていますので、もう少しの間待ちましょう。
古田実の原作漫画が実写映画化!タイトル「ヒメアノール(ヒメアノ〜ル)」の意味は?
実写映画になった漫画「ヒメアノール(ヒメアノ〜ル)」のタイトルの意味は何なのでしょうか?
イグアナ科アノール属に含まれているアノール属の総称として「アノール」という言葉があり、ここから来ている造語です。
「ヒメアノール」という単語は元々存在せず、この漫画でしか使われていない単語なのです。
ということは、「ヒメノアール」は「ヒメトカゲ」とも言い換えることができるのではないでしょうか?
ヒメトカゲは猛禽類のエサにもなる小型爬虫類(体長が10cmほどの小ささ)ということになり…
これを踏まえると「強者の餌となる弱者」という意味になります。
果たして弱者とは誰だったのか、読了後はそんな気持ちになる人も多いのではないでしょうか。
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