後妻業とは?意味は
2016年8月27日に、「後妻業の女」が公開される予定となっています。
大竹しのぶさん、豊川悦司さん、永瀬正敏さんが物語の中心となる3人の人物を演じます。
この映画や原作小説のタイトルとして使われている「後妻業」という言葉、普段全く聞き慣れないのですが…
一体どういう意味なのでしょうか?
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小説のタイトルとなった「後妻業」の意味は?
映画「後妻業の女」が公開されることになっていますが…
このタイトルに使われている「後妻業」とは、一体何なのでしょうか?
「後妻」とは、文字通り「後から迎えた妻」のことを意味しています。
最初の妻と様々な理由で別れた男性が、その後に迎えた妻と言うことです。
黒川博行さんの小説のタイトルである「後妻業」は、この後妻が業となっている様を意味しています。
しかし後妻になることが職業になる、あるいそれで職業として利益が発生することに疑問を感じる方もいるかもしれません。
ただ、これは後妻業のあらすじを知ることで理解できます。
小説、後妻業の中で、これを営んでいるのは小夜子と柏木と言う登場人物です。
柏木は結婚相談所を営んでおり、そしてそこに相談にやってきた男性たちに、柏木によって紹介されるのが小夜子でした。
しかしそうやって小夜子を後妻に迎え入れた男性たちは皆、その後に病しや事故しでこの世を去っています。
遺産は勿論、後妻である小夜子のものになっています。
また小夜子と婚姻関係を結んでいない男性も公正証書を残しているため、やはりその遺産は小夜子のものになります。
そしてまたひとり、小夜子と内縁関係にあった高齢の男性が脳梗塞で倒れ、命の危機にさらされます。
残された公正証書によっていつものようにその遺産は小夜子のものになろうか、と言う流れの中…
男性の娘がそれに異を唱え弁護士に相談をしたところから、物語は大きく動き始めます。
その後この弁護士に小夜子の身辺調査を依頼された探偵・本多によって、小夜子と柏木は少しずつ追い詰められていきます。
小夜子と柏木のふたりが後妻業を営んでいた目的は、ただ一つ。
結婚相談所にやってくる男性たちの資産、つまりは金でした。
つまりふたりは結託することでその遺産を自分たちのものにするために、後妻を生業としていたと言うわけです。
ですから病気や事故が原因だと思われていた、小夜子と親しくなった男性たちの相次ぐしも、ふたりによって仕組まれたものでした。
この真相を掴んだ本多。しかし…
彼自身も真相を明らかにすることによって大金を得ることが目的であるため、小夜子たちを脅すと言う手段に出ます。
そしてこの後、物語は怒涛の展開を迎えます。
黒川博行さんの小説タイトル「後妻業」。
当然ですがこういった行為は仕事として認められないわけですから、決まった定義や意味が決まっているわけではないと思われます。
この作品の内容に似た事件が起こった時にだけ、一部のニュースサイトで見かけるのみ。
小説や一部のマスコミの記事に使われているのみの現在、一般に知れ渡っている言葉とは言えないようですが…
映画「後妻業の女」が公開されることがきっかけで、今後は小説好き以外の人にもこの言葉が広まってゆくかも知れません。
そうすれば、現代用語として定着してゆく可能性はあるでしょう。
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