浦飯幽助と父親が魔族って…本当の母親は結局どっちなんだよ
幽遊白書の主人公・浦飯幽助が魔族だったことが、魔界の扉編(仙水編)で発覚します。
その後魔界に赴き、「浦飯幽助の父」を名乗る魔族・雷禅と対面することになるのですが…
父親も魔族なのはわかりました。
そして、相手は食脱医師(くだくすし)の女であることも。
ということは…
序盤に出てきた浦飯温子って、母親ではないんでしょうか?
育ての親なだけで、血は繋がっていない?
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浦飯幽助の本当の母親って、結局どっちなの?
幽遊白書の序盤「霊体編」などでは、浦飯幽助の母親・浦飯温子が登場していました。
日々飲み歩いていて家を空けがちな、職業不詳の謎の女性。
アニメでは序盤にしか出番がありませんでしたが、原作漫画では暗黒武術会へ観覧しに行っていました。
しかし魔界編に移ると、もうひとり「幽助の母親」なる人物の存在が。
それが、「幽助の父親」を自称する魔族・雷禅と一夜を共にした女性。
「食脱医師(くだくすし)の女」なのです。
雷禅とその女性が一晩だけ出逢ったのは、約700年前のこと。
雷禅などの妖怪が歩き回っていたイメージの風景はどう見ても現代日本ではなく、我々の住む世界の場合だと鎌倉時代あたり。
もし食脱医師(くだくすし)の女が母親だとして、浦飯幽助を鎌倉時代に産んだとしたら…
平成時代で中学生…って、どう考えても計算が合わない!
意味わからん。
浦飯温子って、実の母親じゃなかったの?
そう思ってしまうのですが…
幽助を産んだ母親は、浦飯温子で間違いありません。
そして彼女の相手、つまり父親も普通の人間です。
浦飯幽助は、普通に人間の夫婦の間に生まれています。
じゃあ、雷禅と食脱医師(くだくすし)って、一体何なの…
くたばり損ないの雷禅の妄言?
浦飯幽助が人間同士の子供として生まれたにもかかわらず、魔族化した原因は…
雷禅が言っていた、「魔族大隔世」にあったのです。
幽遊白書の「魔族大隔世」とは?
幽遊白書の魔界の扉編(仙水編)でしんだはずの幽助が、魔族として復活した場面がありました。
その際、「魔族大隔世」という言葉がはじめて出てきます。
魔族大隔世とは、隔世遺伝で魔族化する現象。
そもそも隔世遺伝って何だ?というと…
おじいちゃんの特徴が、親を飛び越えて孫に影響する…というアレです。
しかも偶然ではなく、先祖にあたる魔族が意図的に起こせるという、結構ご都合主義的な能力。
幽助を魔族として復活させる説明として、後付けされた設定と思われますが。
締切に追われる週刊漫画だから、その点はまあいいでしょう。
人間の女性と交配はしたものの、魔族・雷禅の遺伝子は長い間眠ったままでした。
44代後の子孫にあたる浦飯幽助の時点で、初めて覚醒されるのです。
幽助よりも前の代の人たちは、覚醒することなく普通の人間として天寿を全うしています。
浦飯温子と幽助の実の父親(人間)、どちらが魔族の遺伝子を受け継いでいたか?
そこまでは描かれていませんでしたが…
彼らが魔族に覚醒した様子はありませんでした。
(※幽助の父親は、原作漫画のみに登場)
雷禅自身が意図的に起こせる隔世遺伝ということで…
戦闘能力の高い幽助を目にして、彼なら自分を継いでくれるのでは?…と託す気になったのでしょうか?
それとも、自分の死期を悟ってそうせざるを得なかったのでしょうか?
それにしても、雷禅が幽助に対して言った「よォ…息子」というセリフは誤解を生んでしまうと思います。
たとえ魔族の遺伝上は1つ下で、魔族としては親子関係だとしても。
やっぱりおかしいですよね。
さらに幽助も、雷禅のことを「(くそ)オヤジ」と言い始める始末。
これでは混乱したり、二人が本当の親子だと誤解する読者がいてもおかしくはありません。
作中では一切触れられていませんが、雷禅と食脱医師(くだくすし)の間に産まれた子は別にいたはずです。
魔族として覚醒せず、普通に人間としての人生を送ったであろう雷禅の子が。
その子の立場は…
雷禅目線だと、幽助以外の子孫は自分の力になりそうにない。
魔族として覚醒させる価値もなく、無関係の存在…ということなのでしょうか?
ですがせめて、雷禅が幽助に対して「俺はお前の先祖だ」とでも名乗れば…
さすがに勘違いしてしまう読者は、現れなかったのではないでしょうか?
浦飯幽助の実の父親(人間)は、原作漫画だけに登場していた
浦飯幽助の実の父親であり、浦飯温子の元夫。
作中で名前が一切出てこなかった彼は、一体誰なのでしょうか?
ちなみにアニメ版では出番が一切無く、謎の存在のままでした。
一方原作漫画では姿を現し、ある程度セリフもあります。
浦飯幽助の人間の父親が登場するのは、最終巻である19巻・173話「平和の群像」です。
この話は短いエピソードの寄せ集めのような構成で、各キャラクターの後日談のような話が続きます。
その中に「月イチ夫婦」というタイトルの話があるのですが…
浦飯温子と元夫が、ラーメンの屋台で仕事している息子・幽助を見ながら話していました。
「月イチ夫婦」というタイトルから、離婚後も月に一回は会っていることを伺わせます。
父親は顔が整ったイケメンで、スーツに身を包んでいます。
普通の会社員のようにも見えますが、彼の職業や名前は一切明かされていませんでした。
二人の会話の中からは…
実は、温子がこの元夫からDVの被害に遭っていたこと。
それを見た幽助(当時3歳)が、母を守るために父親に立ち向かっていたこと。
以上、二人が結婚していた頃の過去を垣間見ることが出来ます。
そして、「やり直さないか」と提案する元夫に対し「またケンカ別れするのが目に見えてる」「アラが見える」と断る温子でした。
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