時をかける少女・ラストの意味は?最後のセリフ「未来で待ってる」を解説

時をかける少女・ラストの意味は?最後のセリフ「未来で待ってる」を解説

 

これは、アニメ映画版「時をかける少女(時かけ)」のラストシーンに関する記事ですので…

 

ネタバレが含まれていますから、まだ見ていない方は気をつけてください。

 

 

真琴と千昭は、お互い別の方向へ歩き去ります。

 

 

一度離れた二人ですが…

 

千昭は泣きじゃくる真琴の元に駆け寄り、耳元で「未来で待ってる」と囁きます。

 

それに対し、真琴も「すぐ行く、走っていく」と返しました。

 

 

千昭の最後のセリフの意味って、何なのでしょうか?

 

 

それになぜ、千昭は真琴にはっきり「好き」と告白しなかったのでしょうか?

 

キスシーンを期待した人もいると思うのですが…

 

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アニメ「時をかける少女(時かけ)」のラストシーンを思い出してみる

 

アニメ「時をかける少女(時かけ)」のラストシーンを思い出してみましょう。

 

ネタバレになりますので、読む場合はご注意を。

 

 

二人が別れたのは、千昭が真琴に告白したあの場所・時間(夕方の土手の上)と同じでした。

 

タイムリープで時間を巻き戻して、告白するであろう時が訪れます。

 

 

土手の上で千昭が「ずっと実は、言おうとしてたことなんだけどさ…」と言った時。

 

真琴は、最後自分に告白してくれる事を期待していたのでしょう。

 

 

でも返ってきたのは、「飛び出して怪我とかすんなよ」といった感じで…

 

身を案じながらも、ちょっぴりお説教っぽい言葉が。

 

 

肩透かしを食らった真琴は、「はぁ〜?」「最後の最後にそれ?」とご立腹でした。

 

 

そのままいつもの口喧嘩のようなやり取りをし、お互い「じゃあな」でお別れ。

 

真琴が振り向くと、すでに千昭の姿はなし。

 

 

しかしその直後、真琴の元に駆け寄り…

 

「未来で待ってる」と、真琴に囁きました。

 

 

そして真琴が、「すぐ行く、走っていく」と返します。

 

 

一度消えたと思われる千昭が、なぜ短い間戻ってきたのかは謎ですが…

 

ついさっきまで「泣かない」と強がっていた真琴が大泣きしてしまったので、戻ってきてしまったのでしょうか。

 

千昭の最後のセリフ「未来で待ってる」の意味を解説!

 

最後あたりのシーンのセリフ「未来で待ってる」の意味には、様々な解釈が生まれている模様。

 

・千昭が見たかった絵を、自分の時代にまで残して欲しい。

 

・何らかの手段を使って、直接会いに来てほしい。

 

時をかける少女の中で交わされた、二人の会話の内容から考えれば…

 

 

「見たかった絵を、自分が生きている時代まで残してくれ」という願望なのでしょう。

 

 

二人は、土手の上でこのように話していました。

 

 

真琴「千昭の時代にも残ってるように、何とかしてみる」

 

千昭「頼む」

 

 

そして、後日。

 

「これからやること決まったんだ」と、野球をしながら功介に告げました。

 

 

上記の内容からも、それが推察できます。

 

千昭が真琴に「好きだ」と告白・キスしなかったのはなぜ?

 

本来の流れなら、真琴に思いを伝えていたはずの千昭。

 

なぜ告白をせずに、からかい半分の気遣いや「未来で待ってる」に留まったのでしょうか?

 

 

恋愛モノが好きな人にとっては…

 

あれだけ顔を寄せたのにキスもないので、残念な展開だったのかもしれません。

 

 

最初に告白した時点では、まだ真琴が千昭の正体を知りませんでした。

 

だから、「俺と…付き合えば?」と言えたのでしょう。

 

 

たとえ元の時代に戻れなくても、「未来人であることを誰にも明かさず、真琴と同じ時代を生きる」という選択肢もあったので。

 

 

しかし真琴は、全てを見て戻ってきています。

 

 

「過去の住人に、タイムリープの存在を知られてはいけない」

 

このルールを破った千昭に、それはもう無理。

 

 

もう二度と会えないとわかっている相手に、自分の気持ちを伝えてしまうと…

 

これから別の時代を生きる真琴の気持ちを考え、はっきり「好き」とは言わなかったのでしょう。

 

 

お互いに、別の時代を生きなければならないことは確定している。

 

直接会うことは、ほぼ無い。

 

 

そんな中でも、離れていても繋がる手段があることを伝え…

 

泣きじゃくる真琴に希望を与えて去ったのでしょうか。

 

真琴が返したセリフ「すぐ行く、走っていく」の意味を解説!

 

「すぐ行く、走っていく」という返しは、真琴らしいセリフと言えます。

 

 

叔母・芳子は、「真琴は、自分のような待つタイプじゃないでしょ」「走って迎えに行くのがあなたでしょ」といった感じで…

 

真琴のことを「相手の帰りを待つタイプではなく、自分から追う性格である」と指摘していました。

 

 

真琴が千昭の所へ行くのは、修復・保存された絵を通して…という形だと予想できます。

 

叔母と同じ職業に就き、絵を紛失させることなく、後世に残す?

 

 

明言はしていないので、あくまでもひとつの選択肢に過ぎませんが。

 

 

実際は、途方もない年月なのだと思われます。

 

真琴だけが頑張っても、その後絵が消失(焼失?)しない保証は無い。

 

 

それでも、千昭が自分の時代に帰った後…

 

真琴が宣言した通りに絵が残っていて、「すぐ」見ることが出来た。

 

 

そう信じたいですよね。

 

アニメ映画「時をかける少女(時かけ)」は、恋愛モノ?SFモノ?

 

アニメ映画「時をかける少女(時かけ)」のラストシーン。

 

 

千昭と真琴が「好きだ!」「抱擁」「熱いキス」といった展開にならなかったのは…

 

キュンキュンした恋愛モノを期待していた人は、モヤモヤしたのかもしれません。

 

 

また…

 

SFモノ好きにとっては、細かい設定に関する説明が無く消化不良だったのかも。

 

 

「スピードが乗るとタイムリープする原理は?」

 

「人体に力がチャージされる原理は?」

 

「腕の数字が書き換わる仕組みは?」

 

「未来の世界ってどんな様子?」

 

…などといった感じで。

 

 

ですがアニメ「時をかける少女」は、恋愛モノ・SFモノというよりも…

 

やっぱり、青春映画という感じ。

 

 

正式に彼氏彼女の関係までには至らず、友達以上。

 

でも、お互いに相手のことを想っているのは明白。

 

 

この距離感なら…

 

恋愛に興味のある世代だけにとどまらず、老若男女誰が見ても気まずさは無い。

 

 

SF要素もあるし、恋愛要素もある。

 

けど、それぞれのジャンルが自己主張し過ぎずケンカしない。

 

 

切ないラストだけど、ジメッとせず夏のように爽やかな印象を残す。

 

そんな作品だったと思います。

 

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