消石灰と苦土石灰の違い・使い方を説明!
家庭菜園を本格的に行っている人は、土づくりから考えるようになります。
そこで欠かせないのが、肥料や消毒として利用される消石灰や苦土石灰なのですが…
これら2つの違いとは、一体何なのでしょうか?
この記事では、消石灰と苦土石灰の成分に関する説明や用途・目的の違いについても触れています。
消石灰と苦土石灰の違いや使い方を説明!
消石灰は石灰石に水を加え、熟成させることで作られます。
土に少量を混ぜ込んで二週間ぐらい置くことで、アルカリ性に傾けてくれる効果が発揮されます。
中性やアルカリ性の土を好む植物を育てる場合や、雨の多い日本では自然と酸性度が高くなりやすいので、庭や田畑の酸性度を改善するために使われます。
その他にもウィルスや細菌は強い酸性もしくはアルカリ性の環境では死滅してしまうことから、土の消毒をするときにも使われます。
消石灰は中性の水でも溶けるため、即効性があります。
これは施肥すればする分素早く溶け出しどんどんアルカリ性に変えてしまうので、適切に計量しなければ逆に植物の成長を阻害したりします。
また肥料を同時に土に混ぜてしまうとアンモニアガスを発生するために、時間をおいて混ぜる必要があります。
メーカーによってまちまちですが、価格は10〜20kgで500〜1,000円ほどです。
苦土石灰は、ドロマイトと呼ばれる鉱物から作られる肥料です。
石灰にマグネシウムが加わっていているような感じで、土壌のph改善、カルシウムの補給とマグネシウムの補給が可能です。
マグネシウムは葉を緑色にする葉緑素に必要な成分ですが、マグネシウムは特に土にあまり含まれていないのでマグネシウムの補給ができるのは大きな違いになります。
しかし苦土石灰は酸性の水にしか溶けにくいため、土壌のphは酸性に傾いてる状態から中性にもどすぐらいしか出来ません。
そのため、殺菌作用は期待できません。
そのぶん長く効き、効き目は穏やかで遅く、多少多くなりすぎても安全です。
こちらも、価格は10〜20kgで500〜1,000円ほどです。
ただし消石灰も苦土石灰も、粒状になると少し高くなります。
要約しますと、大きな違いは「マグネシウムが含まれているかかないないか」。
マグネシウムがは入ってることで肥料としての効果がすごく期待できるため、園芸ではよく使われます。
即効性と遅効性。
すぐに溶け出すということは、こまめに植物の状態や土の状態を見て追肥を与えないといけないという場合もあります。
しかし上記したようにやり過ぎるのは良くないので、消石灰は注意が必要です。
それに比べ苦土石灰は水道水のような中性の水には溶けにくいので、雨が降った時などに溶けるためゆっくりと長く効くので肥料切れということは少ないです。
また、過多による成長の阻害が起きにくいという特徴があります。
消石灰はマメで凝り性で几帳面な方に向いており、苦土石灰はアバウトであまり計量したり細かく世話をしない方に向いていると思います。
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