マジシャンズセレクトとは?やり方を説明!
昔から伝えられているマジックには色々な種類がありますが、「マジシャンズセレクト」もそういったマジックの一つで、手品にもそのやり方がよく使われます。
一般に広まってはいませんが、唯一世に名前が出た機会といえば、田村正和さん主演のドラマ「古畑任三郎」でしょうか。
シーズン2の「魔術師の選択」において、山城新伍さん演じる犯人・南大門昌男がトリックとして悪用した手でした。
このドラマ内では、瓶ジュースを利用していましたが…
簡単な方法としては、カードを使った誘導の仕方があります。
マジシャンズセレクトとは?やり方を説明!
トランプを使った手品として昔からよく使われているテクニックが、「マジシャンズセレクト」というものです。
マジシャンズセレクトとは、相手が選んだカードをマジシャンが当てて驚かせる手品のひとつです。
一般の人には理解が難しいですが、種明かしがされていますから、その手順を知れば素人でも行える可能性があります。
この手品は手先の器用さよりも、言葉の巧みさのほうが技術を問われます。
マジシャンズセレクトのコツは、マジシャンが相手に選ばせるのではなく、マジシャンが取らせたいと考えているカードを相手に取らせる部分です。
2枚のカードを使ったパターンで簡単に説明すると、絵柄が見えないトランプを置いて、どちらか1枚を相手に取ってもらいます。
このときにマジシャンが取らせたいのは右のカードだとして、相手が右のカードを取ったならそれで完了です。
もし左のカードを取ったなら、そのカードを脇に置き、右のカードを使うようにします。
このように、仕組みは割と簡単です。
2枚だけのカードで行うシーンは、そう多くはありません。
もっとたくさんのカードを使って相手に選んでもらう手品が、よく見かけられます。
例えば、カードを4枚に増やしてみます。
4枚のカードを横に並べたときに、右からA〜Dを割り振ります。
並べ方は2枚のカードのときと同じで、マジシャンにも相手にも絵柄が見えない状態にします。
このときにマジシャンが取らせたいのは、Bのカードとします。
右から2番目にあるカードです。
4枚並んだカードの中から、相手に好きなカードを取らせます。
望み通りBのカードを取ってくれたときには、特に何もしません。
そのまま手品を進めるだけです。
B以外のカードを相手が取ったときに、考えていきます。
B以外のカードを取ったのを確認したら、もう1枚好きなカードを取ってもらいます。
もう1枚のカードがBであれば、取らなかった残りの2枚のカードを除外して、最初のカードとBのカードだけで手品を披露します。
もう1枚のカードもBを選択しなかった場合は、最初に取ったカードと2番目に取ったカードを除外して、相手が選択しなかったカード2枚だけで手品をします。
これなら、Bのカードが残ります。
残った2枚に対し、どちらか一方のカードを相手に自由に選ばせます。
Bのカードを取ったら、「そのカードを手に取ってください」と言います。
違うカードを取ったらそれを除外して、Bのカードを相手に取らせます。
これでマジシャンの希望通りに、Bのカードを相手に取らせることが可能です。
こうして説明をすると、トリックが分かってしまいますが…
説明をしない限りは、カードを選ぶ方の人間にとっては不自然には思われません。
ただしこのマジシャンズセレクトは、繰り返してしまうとトリックが相手に分かってしまいますので、注意が必要です。
相手がカードを選んでからどうするかを、最初に言わないでおくことがポイントです。
<
ツイート