延べ人数と実人数の違い。意味と読み方を説明!
「延べ人数」という言葉をメディアで目にする機会があると思います。
これって、一体何を表しているのでしょうか?
普通に人数を数えただけではないのでしょうか?
さらに、こちらは馴染みが薄いと思われますが…
反対語に当たる、「実人数(読み方:じつにんずう)」という言葉もあります。
これら2つの言葉には、一体どんな違いがあるのでしょうか?
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「実人数」と「延べ人数」2つの意味の違いを説明
「延べ人数」という言葉、テレビやラジオで耳にすることは少なくありません。
また、反対語に当たる言葉に「実人数」というものがあります。
自治体が発表している観光入込客数なども、これら2種類のデータが存在したり。
(ちなみに、実人数ではなく「実人員」と言っている自治体もあります)
これらの単語の意味するところに、何か違いはあるのでしょうか。
統計処理など学術的な場面でよく使われる単語でもありますので、使い分け方を覚えておくと良いでしょう。
実人数とは、実際にそこにいて動いた人の数を指します。
延べ人数とは、ある1つの物事を成し遂げるときに動員した人数の合計です。
この説明だけではいまいちピンとこないのが当然だと思われますので、少し例を挙げて説明します。
例えば、とある遊園地にAさんが10回訪問したとします。
この時、Aさんという人物はこの世に一人しかいないので、何度訪問したとしても実人数は1とカウントされます。
他方で、Aさんは何度もその場所に通っているので、これをカウントして延べ人数は10とカウントします。
1人ではなく人数が増えた場合も、同様に考えます。
Bさんをはじめとする10人が、動物公園に100回訪問した場合の実人数は10です。
彼らが何度訪問しようが10人でしかなく、変化はありません。
延べ人数の場合は、動物公園に訪問した数は10人で100回。
合計すると、1000になります。
2つ違いを簡単に説明すると、「数える人数が重複するか、しないか」です。
各種イベントでは来場者の数を実数で発表することはほとんどなく、たいていは延べで発表します。
数が多い方が、聞こえが良いためです。
「来場者数が、実数で5000人です」と聞くのと、「来場者数は、延べで50万人です」と聞くのとでは、同じような単語なのに随分と違った印象を受けるはずです。
研究分析の場においては、どちらも重要な概念になってくることがあります。
延べでカウントするのと実数でカウントするのとでは、大きな違いが生じてしまうからです。
どちらの用語と概念も共に重要であり、適宜使い分けが出来るようにしておく必要があります。
実態をよりよく捉えて分析に活かすためには、用語の意味を正確に使うようにしましょう。
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